アガリクス発ガン物質説 - 事件の背景を解き明かす-(2006年4月)

04/01/2006
by Elders International

最近キリンビールグループのウエルフーズという会社の「アガリクスから発ガン物質が発見された」との報道で大変迷惑している。

私はもう10年も前から東京の厚生省を訪ねて「食べて治すガンの特効食」、「ガン阻止(そし)率99.4%」などという唱い文句で本を出版した某大学教授Mは「執念の研究ついに封切る!」という調子でアガリクスブームの火付け役となり、日本中のガン患者が買い求めたことについて担当者の意見をきいた。

「このためアガリクスで自分の癌が治ると信じた多くの人たちが死んだことを私は知っている。このような商法を即刻止めるよう指導すべきではないのか」と。

担当者はただ私の話にうなずくだけで、しまいに「私の父もガンでアガリクスをのんだけれど死にました」というだけだった。

簡単にいえば、アガリクスはベータ・グルカンという成分が多く含まれる、というのが売り文句だが、何もアガリクスに限らずマイタケやシイタケだって含まれる。後日、判明したことだけれど、この「執念の研究」も実はといえばM教授の教え子が研究したもので、本人に無断で本にした“盗作”だったというではないか。

しかし、すでにこの「執念の研究」という盗作が市場でアガリクスのブームを巻き起こしており、教え子から訴えられたM教授は困り果ててK醗酵に一説によると5千万円の損害賠償金支払いを肩代わり、弁済して貰ったという話だ。これ以来、アガリクスの最大のメーカーは、このK醗酵となったのである。

今回のアガリクス発ガン物質事件は、厚生省と殆んど一体となっているK醗酵とM教授組が起こしたもののように思われてならない。他社に参入してきて貰うのは困るのである。どんな食材でも「発ガン物質を含む」といえば含むのである。一種のこじつけに等しい。サッカリンなどの甘味料だって発ガン性がある、とされたが、私は砂糖の千倍も安全だと思っている。しかし、そんな本質論でこういう事件は起きない。摘発した厚生省という役所は恐ろしい役所なのである。この役所は米国のFDAよりも何倍もタチが悪い。アガリクスにケチをつける暇があるならなぜ大量のエイズ患者を作ったのか。日本国民の税金の約半分を使って、それでも足りなくて国民の郵便貯金を使い込んでいるのがこの役所である。小泉首相の郵政民営化は、実はこの厚生省を骨抜きしようとするものなのだ。旧橋本派の多くの厚生族議員が猛反対したのもこのためであった。小泉首相がどこまでやれるかはわからない。

日本人はいまだに300年続いた徳川幕府の圧政をかいくぐるためにおかみ(お上)の言うことはただただ頭を下げていいなりになる癖が出来上がっている。明治維新にしてからが、良いも悪いも日本古来の神社や仏閣を叩き壊されても「へえ、へえ」と言って従ってきた。この「維新」で成り上がり役人が発生したのだ。だから、日本中がいまだに悪代官と極悪奉行に支配コントロールされることとなった。今日もこれらの悪人の天下りを受け入れる企業は保護され、受け入れない企業は摘発される。毎日のニュースを観て、「果たしてこのニュースの裏には何があるのか?」と疑ってみることだ。そういう眼を持て、ということだ。「アガリクスでガンが治る」という本もデタラメだが、買う方にも同情できない。すべては自分の理性を磨かなければならないのだ。

私のアガリクス・ティーは30%のアガリクスを使っているが、ベータ・グルカンだけがガンによいわけではない。パウダルコ、キャッツクロウ、サルサパリ-ラ、フェヌグリークなどの総合力が私のハーブティーなのだ。この総合力はあなどれない。しかし、「99.4%ガンが治る」などという嘘は言ったことがない。

願わくば、日本という祖国を食いものにし続けているのは誰なのか、が多少おわかりいただけるだろう。

Comments

No posts found

Write a review