昨年末の朝日新聞のコラム「21世紀序奏」によれば、日本は世界一の長寿国であるけれども、日本の100才以上の数は1万1千人、アメリカは5万3千人。 寝たきり老人は 日本には約110万人、アメリカ は、その 5分の1 つまり20万人弱 。
いつからこんな差がついたのか、驚くべき事に日本では100才以上の人の約60%が寝たきりか、それに近い介護の必要な老人に対し、アメリカの100才以上は逆に
60%以上がまったく一人で生活できるピンピン元気な老人である。
その数は2030年には32万人、2050年には85万人にも達するとか。
アメリカ人の健康に対する偏執狂ぶり、「 アメリカ式長寿への挑戦 」という報告をまとめ、著作にした藤松忠夫氏によれば、その裏に医療経済の深刻な現実と、重大な国家財政上の危機感が張り付いている事を知らされるが、日本人ももっと健康寿命を延ばし人生を楽しむべきであるという。
百一才を過ぎても生き続ける老人にかかる健康保険の平均医療経費は、8千3百ドル、70才で亡くなる老人の医療費は、何と2万2千6百ドルで 2,7倍であるという。つまり老衰で自然死に近い死に方ほど、お金がかからないという訳である。
20年前からアメリカが総力を上げて取り組んできた「ヘルシー・ピープル・プロジェクト」と呼ばれる一大国家プロジェクトの成果とは、藤松氏によれば、「今日のアメリカ人は、タバコも吸わず酒も飲まず、ステーキも食べずにひたすら雑草に近い野菜を食べ、サプリメントを摂り塩も砂糖も控えめにジョギングとシエプアップ運動に精を出して、とうとうセックスも止めてしまった」というショッキングな報告。100才を超えた老人に共通しているのは、強いパーソナリテイ。
精神の強靭さを意味している訳だが、 普段からの生活でするべき事は 「癒す力、
治る力」で 自然治癒力を高める生活。 してはならない事は、
医者にはできるだけかかるな。
薬を飲むな。
蛋白質の多い食事をするな。
脂肪もダメ。
「食事」と「運動」の重要性はいくら強調してもし過ぎる事はないのだが、さすがアメリカである「延びてゆく健康寿命を何に使うか?」
その答え、正解は 「 他人の為に尽くす」この一語に尽きるという報告だが、勿論、自分の事は自分でできる老後を迎えるべきであり、日本では介護保険だの認定だのと騒いでいるけれど、本当に取り組むべきは「正しい食事」と、アメリカのような行き届いた「エクササイズサロン」とまで行かなくても、老人ももっと運動を取り入れた生活をすべきで、「生きる中身」クオリテイ・オブ・ライフについてもっともっと考えるべきであり、介護の要らない老後を迎えるべきである。