私は先日ハワイの日本語ラジオ「K‐ジャパン」の番組内で、すでにCoQ10についてお話したばかりですが、その放送に対する反響の大きさにいささか驚きました。 いまだに電話がかかってくるので、CoQ10ブームは日本を越えてハワイにも飛び火しているのがわかります。
そこで、ここで改めてCoQ10についてお話をしておきたいと思うのです。
CoQ10というのは補酵素という意味の英語、更にQとは「キノン」QuinoneのQをとっているわけで、正式にはCoenzyme Q10といいます。
因みに、Coenzyme A、Coenzyme F、Coenzyme Rという風に沢山あるわけですが、中でも最近アルツハイマーやパーキンソン病に対する特効があることで、これまた俄然人気が沸騰している健康食品「NADH」も正式にはCoenzyme 1なのです。 関心のある方は試される価値があるでしょう。
さて、今や日本では、この補酵素コエンザイムQ10は半ば日本語的な呼称を与えられてしまい、「キューテン、キューテン」と呼ばれる始末です。
私は約8年前から私の開発したキトサンコンプレックスM10‐8の原料の1つとして、このQ10を使っておりました。 その使用目的は心臓、膵臓、皮膚に優れた治療効果のあることが多くの栄養薬理学界で証明されていたからです。
事実、テキサスの心臓発作の患者群でCoQ10を1日当たり120ミリ投与されたグループと、されなかったグループとでは死亡率が45%も低下したことが確認されていたし、コレステロール降下薬を服用させられている患者群が、通常訴える疲労感、倦怠感は40.8%だったけれども、CoQ10を与えた患者グループはわずか6.8%だったこともわかっているのです。
ご存知のように、アメリカの死亡原因の第一位は心臓病です。
コレステロール降下剤は、従って製薬メーカーの非常に大きな商売道具ですから、政府もメーカーの圧力に屈して長い間CoQ10を健康食品として認めず薬品として医師の処方箋でしか買えない仕組みにおかれていたので、患者たちの「CoQ10を自由に買いたい」という声は日々高まっていったのです。
しかし、皆さん、驚くべきことにはこのCoQ10は、その原料が100%日本産だったことです。 今日でもまだすべて日本産であることに変りありません。
テキサスの患者グループは次第にその勢いを増し、遂に訴訟に持ち込む事態に至ったのでした。 そこまでしても患者たちはCoQ10が欲しかったのです。
彼等は文字通り自分の心臓と細胞が若返っていく実体験を知ったからです。
こうしてCoQ10は誰でも自由にサプリメントとして買える“自由”を市民が獲得したという歴史があります。 それはもう10年も前のことです。
他方、規制大国日本は自分で作っていながら自由化せずに医薬品扱いとしていたわけですが、アメリカの市場の開放にならってサプリメントとして認めたのは2年前です。 CoQ10 が大ブームとなって消費者が買い求めるようになったのは、このように「規制解除」が大きく働いたからなのです。
規制ほど悪いものはありません。
今やCoQ10は恐ろしいほどのブームを巻き起こしているのです。
ところが、この原料を作っている会社はK社という会社一社の独占状況です。
生産規模も限られているということで、完全な売り手市場。 買い手が現金を持って日参しても買えないという状態なのです。
何しろ100%日本産ですから、米国のサプリメント会社も日本から買わなければ手に入らない、何とか欲しいとすれば値段が高くなるという悪循環が始まっているのです。
日本ではすでに、CoQ10が何も入っていないのに「入っている」として摘発された滋賀県のニッショクというメーカーが新聞に報道されたり、大阪のM社というメーカーも近く摘発されるという噂が乱れ飛ぶありさまです。
大新聞には連日大きなスペースのCoQ10の広告が掲載されます。
原料が完全に不足している状態なのに、「あんな広告を出している製品は本当にCoQ10が入っているのか?」と疑うむきもあるようです。
大手メーカーの製品でも、「6粒中5ミリ含有」などという哀れな状態です。
ともあれ、一度火のついた「Q10ブーム」は収まりそうにありません。
まるで博多の「丸天うどん」や「ごぼううどん」並みの「キューテン」の嵐が吹き荒れているのです。
少し難しい説明になりますが、CoQ10は細胞と細胞をつなぐ電子的な連絡網を動かす生化学的なエネルギーとでも言うべきアデノシン(略してATP)を作るために働きますし、同時にその電子的伝導にスパーククラブのような役割を果たすといわれています。
別な言い方をすれば、細胞が酵素を吸いこんで、それをエネルギーへと転換するプロセスを担っているといえるのです。
今日わかっているだけで、CoQ10の効果は心臓、糖尿病、乳ガン、血圧、コレステロール、パーキンソン病、歯槽膿漏、代謝機能などの機能改善が明らかとなっています。
先にも触れたけれど、コレステロール降下剤を服用している人は、血液中のCoQ10含有量が25%低下することがはっきりしているので、CoQ10を補給することが必要になるのです。 しかし、何も薬をのんでいなくても「老化」が血中のCoQ10レベルを57%低下させることもはっきりしている事実です。
「若返る」といわれるのはこのためです。
CoQ10ブームは衰えそうにありません。 衰えるどころか、最近一斉に原料が27%値上げとなりました。 この値上げは2005年内に更にもう一度行われるような気配です。