全米規模の健康雑誌ナチュラルヘルス誌の第二回、全米都市の健康度調査は、昨年第1位のシアトルは8位に後退し、代ってホノルルが第1位と決定された、と報じた。
この調査は全米の50都市について、①快適度②気温③地理的条件④住民平均年令⑤住民平均寿命⑥家族平均年収⑦生活コストなどの項目を詳しく調べたものである。
因みに第2位はミネアポリス(ミネソタ州)、以下サンフランシスコ、コロラドスプリングス、サンディエゴがトップ5で、おもしろいことには健康ワースト5として、50都市中の46位エルパソ、47位タルサ、48位ヒューストン、49位メンフィス、50位デトロイトが名指しされていることである。ロスアンゼルスはからくも43位だった。調査の評価は、ホノルルに対して次のようなコメントをしている。このコメントが正しいのか、表面だけを見て中味を見ていないのか。いや、自虐的に考える必要はなく、素直に喜ぶべき評価なのか、はあなたが決める問題であるが住民の健康度について50都市中NO.1の評価を与えたという理由として、乳ガン、心臓病の割合が低く平均寿命が79.3才と群を抜いて第1位だった、というのである。
また、こうした住民の健康度を支える理由のひとつとして汚染度の高い工業がないことをあげている。しかし、同時に残念なことには全都市中第2位の生活コストが必要だという指摘もなされている。ホノルルの平均世帯収入は4万5千2百ドルで上位5都市の中で最も高いのだそうだ。
ワーストの折紙つきとされた下位5都市の評価については、フィットネスセンターが少ない、ベジタリアンレストランがない、ヨガ道場もない、肥満者が多すぎる、乳ガン率が高い、ファーストフード店が多すぎる、タバコ喫煙者率が高い、などいろいろな角度から評価されていることが注目される。
ここハワイでも建物内でのタバコが禁止されてから、やたらと路上に出てきて喫煙する人が増えたが、日本からの観光客が老若男女を問わず、場所をかまわずタバコを吸いまくっている姿を目にするのだが世界の趨勢から完全に取り残されてしまった日本はテレビに映る大臣が堂々とタバコを吸っているのだから仕方がない。この健康都市調査から見えてくる「健康型人間」のパターンは、どうやらナチュラルフーズを食べ、フィットネスセンターに通い、喫煙などもってのほか、ストレス解消のためによく公園などの散歩を欠かさないなど、何か理想的市民像が浮んでくる。
残念なことにこうした健康型人間は、日本では急速にいなくなっている。
最近、72才で亡くなった日本のある有名な会社のオーナーは、ガンだと知らされるまで膨大な個人資産があったせいか、毎晩のように社員を引き連れて高級クラブに通いづめだったそうである。これが日本のリーダーの典型ではなかろうかと思う。死を宣告された資産1兆円の人の姿-そこには人のために尽くそうとか、社会のために役立つことをしようとか、というような期待される理想像は全く見えてこない。
ホノルルが健康都市NO.1に選ばれた評価対象になった一つの象徴的なことにカネオヘにあるバレーオブテンプルの平等院の存在が挙げられていることだ。
勿論、これは日本の国宝、宇治の平等院のレプリカであるが誰でも気軽に散歩に訪れることができ、ひととき瞑想することはすばらしい遺産といえるのかもしれない。
私たちは共にこの健康都市に暮らすことを誇りとし、感謝しなければならないのだ。