病院にかからない健康法①(2006年11月)

06/01/2006
by Elders International

-今、アメリカの医師10人中6人が毎日サプリメントをとっている。-

大抵の人は死んで骨になったとき、その骨が色つきだということをご存知ですか? 「白骨」といわれたのは昔話になりました。今は程度の差こそあれ、生前飲み続けた薬の種類によって、薄みどりとかピンク色になっていると言われます。
なぜでしょうか。

それは、生前永い間薬を常用したからだと火葬場の人は言うのです。

つまり、病気で薬漬けになっていた人は文字通り骨まで浸透した薬物に汚染されてしまっていることになります。

人間は死んで土に還るといいますが、この変色した骨はほんとうに土になるのでしょうか。

研究材料の一つとして、私は先日もアメリカのドクターが開発した栄養剤を買い求めてみました。そのパッケージといい、添付されているパンフレットもカラー印刷で豪華なものです。特に、説明文には大きな活字で「ビジネスマンが作った栄養剤ではありません。ドクターが開発したものです」と書かれていました。しかし、今日という時代は逆にドクターが開発したものにはある種の危機が察知されるという時代になっているのです。焼かれて色つきと化した人骨がその危機を警告しているのにドクターが気付いていないだけなのです。

薬物は土壌を汚染し、土壌の汚染は農作物を汚染し、水を汚染し、牧草を汚染し、こうして大自然の循環は遮断されたのです。とり返しがつきません。案の定、このドクター開発の栄養剤はたくさんの化合物が使われていました。ドクターのように薬物を日常使っている人は、特にその怖さに気付かないのです。

作った人がビジネスマンだからといって、ビジネスマンにもピンからキリまであるでしょう。しかし、生命を賭けて資本を投下し、経営に成功しようとするビジネスマンの方がむしろ時代の流れを鋭く観察していますし、人々が何を求めているかをよく知っているのです。「ビジネスマンの作った栄養剤はダメで、ドクターの作った栄養剤だから良いものだ」という思い上がりは、全米の医師の平均寿命が五十八歳であるという事実から見ても適正を欠いております。ヨーロッパの医師も平均寿命は六十歳だとあるオーストリアの医師から聞きました。

薬物汚染から身を守ることは、今日ではもう無理なのでしょうか。自分は自然志向だから、とか自分はマクロバイオティクを実践しているから、とかベジタリアンだから、とかどんな防衛手段を用いても結局何年かの延命工作でしかないようです。悲しいことです。それは、日本の場合、三百種類に及ぶ化学合成添加物がどんなに「摂るまい」と必死に防いでも、生きている限り体内に一日当たり合計11グラムも侵入してくるのです。一年で4キロ、生涯75年として三百キロもの添加物が堆積し、あるものは通過して行きます。添加物だけではありません。何かと言えばすぐに飲む市販薬。そして、化学合成物から作られるビタミン類も例外ではないのです。こうして、私たちの骨は色がつくに至るのです。もし霊魂というものが存在し、死後、天に昇るものならば、滅びた肉体が地球を汚染しっぱなしにして行ってしまうのでしょうか。
42才で脳血栓に倒れた経験をもつ私が、それまで信条としていたものは、誰よりも早く「強烈に出世街道を突き進むこと」でした。そして、それは実現したのですがそのために支払った代償は結局7年間に及ぶビタミン・ミネラル大量投与法(メガ・ドーズ法)による闘病生活でした。しかし、この7年間の闘病生活と研究生活の中から多くの成果を学ぶことができました。

それ以来20年、私は“Nutraceuticals”(栄養薬理学)研究の道を進むこととしたのでした。今日でも私は毎日200種の栄養素を攝り続けています。それは、自分の身体というものがどんなものなのかを知ったからです。「自分の身体を知ることから人生が始まるのだ」と悟ったのです。自分を知らない者が、たとえDNAの構造を解明してノーベル賞を手に入れても、癌で死ぬということになるからです(これは実話)。
人生の再スタートを私のように50才を契機に外国に生活の拠点を移すことで始めるのもいいでしょう。しかし、日本中のいたる処に“宝の山”ともいえる町や村が眠っているし、そこでいくらでも自由な発想と独自の研究はできるでしょう。いや、むしろピーター・ドラッカーの言うように「世界にはもうこれ以上の均質性はいらない」のであり、個人個人が西洋的なスタンダードに騙されない日本人としての知性を磨く必要があるのです。

また、誤解のないように付記しておきますが、この本の見出しのタイトルは“病院にかからない健康法”としてあり、“医者にかからない健康法”ではありません。
私自信がかつて脳血栓で倒れたとき命を救ってくれたのはホームドクターでした。だから誰でも絶対に信頼できるホームドクターを持つことは必要です。そして、絶対に信頼できるドクターとは、トーマス・エジソンが言ったように「未来の医者は薬を与えるのではなく、毎日の食事を考えたり、病気の原因や予防といった患者のからだ全体を守ることで役立つようになるだろう」という未来をみつめる哲学をもっているか、にかかっているように思うのです。

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