わかりますか?「私たちはどこから来たのか, 私たちは何なのか、私たちはどこへ行くのか。」 (2005年9月)

09/01/2005
by Elders International

今、私たちの社会で増えつづけているアルツハイマー(自己喪失者)は、全米のケアホーム入居者の58%を占め、今や死亡原因の第4位にならんとしている。
昨日までは口癖のように「アルツハイマーはいやだ。アルツハイマーにだけはなりたくない」と言っていた本人が、ある日、外出したまま帰ってこなかった。
幸いに捜索の結果、発見されたのであったが 「自分はどこからきたのか?自分は誰なのか、自分はどこへ行こうとしていたのか?」は判らなかった。最近のハワイでの実話である。

私がこれから書こうとしていることは、この自己喪失者(アルツハイマー)についてである。 この文章のタイトルで「私たちはどこから来たのか、私たちは何なのか、私たちはどこへ行くのか。」というのは、印象派の画家・ゴーギャンの遺作の題名である。出版されているゴーギャンの画集には大抵この画はのっているからご存知の人も多い筈だ。

ポール・ゴーギャン(1848-1903)は、当時のパリで時代の先端を行く株式の仲買人という仕事を得て活躍するビジネスマンで将来も約束されていたのだったが、オフィスの近くの画廊を度々、訪れるうちに自分でも絵を画いてみる事となったのである。
やがてゴーギャン青年が将来も、仕事も、家族も全て捨てて画家となってゆく心の変遥は今となってはわからない。
ただ、100年が経った今日になって想像できる事は、人類の原始生活のような未開の、南海の島に暮らして辿りついた人生の終着点で彼が発した言葉、「Where do we come from? What are we? Where are we going?」
私たちはどこから来たのか? 私たちは何なのか? 私たちはどこへ行くのか?という壮大なスケールの問いかけのみが、時空を超えて今日の私たちの上に覆い被さってくるのだ。
考えてみれば人間はこの問いかけを、4千年も5千年も前の預言者エゼキエルの時代から続けてきた。しかし、いまだに誰にも答えは与えられていない。

今日、21世紀の、この文明の潮流に洗われている筈の私たちの中で毎日のように次々と多くの人が、文字通り自分を見失う「自己喪失者」となって、『私は誰なのか』がわからなくなって行く。
何十年間も一緒に暮らしてきた妻に対し「あなたの連れあいは何という人でしたかねえ」と言ったかと思えば、外食のレストランで支払い時にはもうとっくに引退した自分の会社の名前を言って「会社の方に請求書をまわしておいてくれ給え」などという。
介護者の目を盗んで夜の街を徘徊するかと思えば、遂には自分の糞便を投げつけるに至る。500年前にミケランジェロは、シスチーナ礼拝堂に「アダムの誕生」という天井画を描いて神から最初の人間、アダムに魂を送り込む姿を描いた。魂は神の人差し指の先端から青年アダムの人差し指が互いに触れるか、触れないのかの状態で指先から送り込まれたのだった。
事実、人間の脳神経細胞は人間が手のひらの5本の指を広げたような、丁度そんな形をしており、正に神経の伝達は人差し指の先端から隣の細胞の人差し指の先端へと行われるのだが、どうしてミケランジェロは500年も前からそれを知っていたのだろう。
現代の最先端医学者たちは、最近になってようやくこのニューロンという名の指先から指先へ伝えられる伝達行為がスパークプラブのように放射されるセロトニンというホルモン状物質によって行われることを突きとめたのだ。

自己喪失者たちの脳神経細胞は、まるで神が見捨てたように神の指先とアダムの指先が遠く離れてしまっている。また、離れていなくともセロトニンという神経伝達物質が不足していて、放射されないことがわかった。
なぜかがわからない。ある説は「遺伝」だといい、ある説は特異な「ウイルス」だという。 ニューギニアの高地未開人の「人喰い」習慣から研究されてきたKURUのような、発狂して死に至る潜状期間の長い病原体「プリオン」ではないか、という説。狂牛病という名の「クロイツフェルト・ヤコブ症」「ゲルストマン・ストラウスラー症候群」そして、自己免疫不全の一つ「アルツハイマー全身硬化症」など、実にさまざまな原因探究が行われているのだが、依然、犯人は突きとめられない。

ひと頃、「アルミニウム原因説」が騒がれた。アルツハイマー患者の脳内にしばしば多量のアルミニウムの堆積が発見されるからである。自分の身内や家族から苦悩と恐怖を体験した人たちは、鍋や釜、フライパン,湯沸しポット、あらゆる台所用品からアルミニウムフォイルまですべてアルミ製品を排除している。絶望の体験者のみが知るのである。鍋や電気釜ばかりではない。アルミニウムは毎日のようにコーヒーに入れる「ノンデイリー植物油クリーム」。何かといえば不用意に飲む「クスリ」類に多いのだ。
このように色々犯人説が囁かれてるが、やはり圧倒的に多いのは「食物原因説」である。
ノルウェーのベルゲン大学の学者が、英国のオックスフォード大学で行った研究によれば、76人のアルツハイマー患者の血液と108人の健康者の血液をそれぞれ採血分析した結果、アルツハイマー患者の血液には高濃度のホモシスチン(蛋白質の老廃物の一種で心臓発作の原因とされる)と、極端にビタミンB-12、葉酸が不足していることがわかったのである。
この事実が1998年に発表されるや、医学界の反応は安直に「B-12、葉酸が予防に役立つ」としているが、私たちはそんなに単純なものではないと考える。「なぜホモシスチンが異常な値を示しているのか?」「ホモシスチンがB-12や葉酸を食ってしまっているのではないか?」
そして、更に、新たな事実が次々と発表されている。「牛乳や乳製品の L-プロリンという蛋白質が、マイクロウェーブオーブン(電子レンジ)で、調理された時、脳神経毒素“D-プロリン”に変容するという事実である。そして、私たちはやがて驚くべき事実に直面することになる。

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